序・次・第・次第・嗣(読み)ついで

精選版 日本国語大辞典 「序・次・第・次第・嗣」の意味・読み・例文・類語

ついで【序・次・第・次第・嗣】

〘名〙 (「つぎて(次第)」の変化した語か)
順序順番。次第。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六「寒暑調和にして、時序(ツイテ)を乖(そむ)かじ」
徒然草(1331頃)一五五「四季はなほ定れるついであり。死期はついでをまたず」
あとつぎ。後継者。
書紀(720)綏靖即位前一一月(北野本訓)「汝(いまし)天位(あまつくらひ)光臨(てりのそ)みて以て皇祖(みおや)の業(ツイテ)に承(うけ)けむこと」
③ あることを行なうのにちょうどよい機会。また、あることを行なっているとき、それといっしょに他のことを行なうこと。また、「くたびれついで」「骨折りついで」など、他の語につけて用いることもある。→ついでに
古今(905‐914)離別・三九三・詞書「山に登りて帰りまうで来て、人々別れけるついでに詠める」
浮世草子世間胸算用(1692)二「いそがぬ事ながら次而(ツイデ)もあらば此方の娘を囉(もろ)ふてもくださるかたづねてくだされ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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