序吹き(読み)じょぶき

世界大百科事典(旧版)内の序吹きの言及

【雅楽】より

…古代以来もっとも長い歴史をもつ東アジアの音楽。中国で成立し,朝鮮,日本,ベトナムなどの王朝国家に伝えられ,主として国家的制度のもとで管理,伝承されてきた。中国の雅楽は,〈雅正の楽〉の意で俗楽に対立し,儒教の礼楽思想に基づいて成立,発展したために狭義には天地宗廟の祭祀楽を意味するが,広義には国家,宮廷の儀式や宴饗の楽も含める。狭義の雅楽は古来の雅楽器を用い,堂上登歌(どうじようとうか),堂下楽懸(どうかがくけん)の2種の楽を奏し,八佾(はちいつ)の舞を舞うという一定の形式を有する。…

【序】より

…ただし,舞楽全体としてはけっして冒頭楽章ではなく,また,これを欠く演目もある。序のリズム様式や演奏法を,序吹き,序拍子などという。これらの語や概念は,右方(うほう)の舞楽や雅楽以外の分野にも用いられ,たとえば天台声明(しようみよう)では,非拍節的リズムの曲を序曲と称する。…

※「序吹き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」