底方無し(読み)ソコイナシ

デジタル大辞泉 「底方無し」の意味・読み・例文・類語

そこい‐な・し〔そこひ‐〕【底方無し】

[形ク]限りがない。はてしない。きわめて深い。
「―・き淵やはさわぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」〈古今・恋四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「底方無し」の意味・読み・例文・類語

そこい‐な・しそこひ‥【底方無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 はてがない。限りない。へだてるものがない。きわめて深い。
    1. [初出の実例]「清浄にして垢を離れ、深くして底(ソコヒ)無くあらしめむ」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)五)
    2. 「そこひなきふちやはさわぐ山河のあさきせにこそあだ浪はたて〈素性〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋四・七二二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android