座下(読み)ザカ

デジタル大辞泉 「座下」の意味・読み・例文・類語

ざ‐か【座下】

座席そば。ひざもと。座右
手紙脇付わきづけの一。あて名に添えて敬意を表す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「座下」の意味・読み・例文・類語

ざ‐か【座下】

〘名〙
① 座席のそば。すぐそば。ひざもと。身辺。座右。
※和漢朗詠(1018頃)上「便ちこれ吾が君の座下の花なり〈醍醐天皇〉」
禅宗で、住持高僧の座の下の意。転じて、高僧の門弟となり親しく教えを受けること。また、その弟子の居る場所をいう。
※雑談集(1305)三「東福の開山の座下にして、禅門の録義釈等之を聞く」
③ 書簡文の脇付の一つ。先方のあて名の左わきに書き添えて敬意をあらわす語。机下。梧下。
※東海一漚集(1375頃)三・与虎関和尚「某上書三聖虎関和尚座下
臀部、しりの部分、また、捉えられている物の下部をいう。
※実隆公記‐文明一七年(1485)七月五日「依座下腫物爛破
※春城随筆(1926)〈市島春城〉趣味談叢「蓋し水の巖石の遮断に遇ふや、必らず之れと相搏ち、其の余勢岩の座下を掘る」
⑤ (━する) 腰をおろすこと。すわること。
江戸繁昌記(1832‐36)五「鶏骨痩を為して、乱鬆蓬の如く、岑寂無聊、衾を擁して坐下す」

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普及版 字通 「座下」の読み・字形・画数・意味

【座下】ざか

机下。

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