座敷持(読み)ザシキモチ

デジタル大辞泉 「座敷持」の意味・読み・例文・類語

ざしき‐もち【座敷持(ち)】

専用座敷を持つところから》近世中期以後、江戸新吉原・品川などの遊女で、部屋持ちの上の位の者。

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精選版 日本国語大辞典 「座敷持」の意味・読み・例文・類語

ざしき‐もち【座敷持】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一座の興をうまくとりもつこと。また、その人。座持ち。
    1. [初出の実例]「さはる所かきき医者の山〈大鶴〉 酒の滝絶すとふたり座敷もち〈木因〉」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一)
  3. ( 専用の座敷を持つところから ) 江戸中期以後、遊里などで遊女の格付の一つ。部屋持ちの上位で、床の間つきの座敷と、次の間を占有した。
    1. [初出の実例]「能き客の付く時は、すぐに女良意(にょらい)と成て部屋持座敷持(ざしきもち)の興主(けうしゅ)となる」(出典:談義本・当世花街談義(1754)三)

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