廃業(読み)ハイギョウ

デジタル大辞泉 「廃業」の意味・読み・例文・類語

はい‐ぎょう〔‐ゲフ〕【廃業】

[名](スル)
それまでの商売職業をやめること。「力士廃業する」
芸者遊女が勤めをやめること。
「一二年稼いだ後、静に―して此の身を任せ様と」〈荷風・夢の女〉
[類語](1倒産破産経営破綻潰れる倒れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「廃業」の意味・読み・例文・類語

はい‐ぎょう‥ゲフ【廃業】

  1. 〘 名詞 〙
  2. やりかけた仕事を一時的に中断すること。
    1. [初出の実例]「当夏大暑中は廃業候て、保養いたし候つもりに候」(出典:殿村篠斎宛馬琴書簡‐文政一一年(1828)三月二〇日)
  3. それまでの職業・商売をやめること。営業をやめること。
    1. [初出の実例]「忽ち廃業(ハイギャウ)に至らん」(出典:新聞雑誌‐七号・明治四年(1871)七月)
    2. [その他の文献]〔礼記‐檀弓上〕
  4. 特に、芸娼妓がつとめをやめること。
    1. [初出の実例]「一旦廃業(ハイゲウ)して見たけれど〈略〉是と云ふ正道な家業は知らず」(出典:明治浮世風呂(1887)〈浮世粋史〉二二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「廃業」の読み・字形・画数・意味

【廃業】はいぎよう(げふ)

廃棄されていること。〔後漢書、方術上、許楊伝〕昔大禹、江を決し河をし、以て天下を利す。府(太守)今廢業を興立し、國を富まし民を安んぜんとす。~死を以て力を效(いた)さん。

字通「廃」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android