弄する(読み)ロウスル

デジタル大辞泉 「弄する」の意味・読み・例文・類語

ろう・する【弄する】

[動サ変][文]ろう・す[サ変]《古くは「ろうず」とも》
もてあそぶ。思うままに操る。「策を―・する」「諧謔かいぎゃくを―・する」
あざける。からかう。なぶりものにする。
「―・じて(歌ヲ)よみてれりける」〈伊勢・九四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「弄する」の意味・読み・例文・類語

ろう‐・する【弄】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ろう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 古くは「ろうず」 )
  2. あざける。嘲弄する。また、からかう。ひやかす。なぶる。
    1. [初出の実例]「猶人をば恨みつべき物になんありけるとて、ろうしてよみてやれりける」(出典:伊勢物語(10C前)九四)
  3. 手に持って遊ぶ。もてあそぶ。また、自由勝手にあやつる。
    1. [初出の実例]「文章を弄じて、進士及第なんどをするに因たること也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
    2. 「まだ是程に機略を弄(ロウ)し得るものかと」(出典:思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石一四)

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