… 宋代になると,郷村の民戸組織にともなう里正などの役が重要になり,職役(しよくえき)と呼ばれている。その内容は,徴税(里正,戸長,郷書手)や治安維持(耆長,弓手,壮丁)をはじめとし,官物の輸送(衙前)などにも当たった。また唐代の番役に相当する官庁の各種労務(承符,人力,手力,散人)も依然として存在した。…
…日本文化の場合,いったい尚右なのかそれとも尚左なのかは,一概に論ずることはできないが,右優位を暗黙の前提としていることが多いようである。 なお,古くは右または右手を馬手(めて)(馬上で手綱を持つ手),左または左手を弓手(ゆんで)(弓を取る手)と呼んだ。例えば《保元物語》に剛弓を引く源為朝は〈弓手のかひな馬手に四寸のびて,矢づかを引く事世に越たり〉とある。…
※「弓手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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