弓神社(読み)やぎゆうじんじや

日本歴史地名大系 「弓神社」の解説

弓神社
やぎゆうじんじや

[現在地名]小菅村 川久保

川久保かわくぼに鎮座する。天日鷲命を祀り、旧村社。神像は座高三尺余の坐像で、衣冠を着し矢と弓を手にするという(甲斐国志草稿)。古くは矢弓やぎゆう明神ともよんだ。「甲斐国志」は文明年中(一四六九―八七)小菅遠江守信景の創建と伝えるが、天正五年(一五七七)一月吉日銘の社蔵棟札によると「藤原朝臣小菅遠江守信景、(嫡)子次郎三郎信久」が願主となって文明一〇年一二月一三日に建立し、丹波山たばやま・小菅両村の総社であったという。寛文二年(一六六二)の「宝殿」修造の棟札(社蔵。ただし一部欠損があり、欠損部分は「甲斐国志草稿」による)も同様の記述を受けて「丹波山・小菅村之貴賤成助」により速やかに成就したことを伝えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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