引寄(読み)ひきよせる

精選版 日本国語大辞典 「引寄」の意味・読み・例文・類語

ひき‐よ・せる【引寄】

〘他サ下一〙 ひきよ・す 〘他サ下二〙
① 引いて近づける。
延喜式(927)祝詞「遠き国は八十綱うち挂(か)けて引寄(ひきよする)事の如く」
② 心をひきつける。
田舎教師(1909)〈田山花袋二三「京都奈良の話も其心を惹寄(ヒキヨ)せるに充分であった」
③ 考え・説、また、感じ調子などを他に合わせる。
仮名草子薄雪物語(1632)下「野山おろしの音までも、千手が一曲にひきよする心地して」
④ 短縮する。
三道(1423)「初めの切(きれ)をひきよせて、短く書くべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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