引揚超過(読み)ひきあげちょうか

百科事典マイペディア 「引揚超過」の意味・わかりやすい解説

引揚超過【ひきあげちょうか】

揚超(あげちょう)と略称。国が民間から受け入れる資金が民間に支払う資金よりも多い場合に,財政資金の対民間収支は引揚超過であるという。これは民間の通貨量を減少させ金融逼迫(ひっぱく)させる。→散布超過

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世界大百科事典(旧版)内の引揚超過の言及

【揚超・散超】より

…財政資金の民間との直接の受払いの帳じりを示す財政用語。〈揚超〉(引揚げ超過の略)とは,財政資金対民間収支(国庫収支)において,租税,国債等により国が民間から受け入れる額のほうが,年金,公共事業等の財政資金の民間への散布を上回る状態のことで,受け超ともいう。逆に〈散超〉(散布超過の略)とは,財政支出が民間からの受取りを上回った状態のことで,払い超ともいう。揚超・散超には季節性がある。たとえば,地方交付税,供出米代金の支払時期である,4月,5月,9月,および年度末諸払いが多額となる3月は通常散超となる。…

※「引揚超過」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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