引撮（読み）ひっつまむ

精選版 日本国語大辞典

ひっ‐つま・む【引撮】

〘他マ五（四）〙 (「ひっ」は接頭語)

① 強くつまむ。ぎゅっとつまむ。

※浄瑠璃・博多小女郎波枕（1718）上「長か赤いわしの小じりがくさのおんどもが脇腹さなへ当るが最期、ひっつまんで壁ゑかいなすらふと思ふて」

② 要約する。かいつまむ。

※浄瑠璃・新うすゆき物語（1741）中「子細を語れば長い事。ひっつまんで云時は御夫婦ながら不慮の御難儀」

出典　精選版 日本国語大辞典