引込み口(読み)ひきこみぐち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「引込み口」の意味・わかりやすい解説

引込み口
ひきこみぐち

屋外または屋側(おくそく)(建築物の外側側面)からの電路が家屋外壁を貫通する部分をいう。引込み口は電気供給事業者と需要家(使用者)との責任分界点となることもあり、屋外と屋内との接点となる重要な箇所である。屋外の配線が引込み口まで架空線であるときは、電圧が高圧であるか低圧であるか、横断箇所が道路・軌道・歩道橋の上であるかにより高さに制限があり、地中線の場合も、地上の状態により土かぶりが十分なければならない。寸法については内線規程(経済産業省の「電気設備の技術基準の解釈」に記載された内容を具体的に定めた民間規程)の参照が必要である。引込み口の施工上の要点は、(1)電気的に安全なこと、(2)構造的に堅固であること、(3)雨水浸入がないこと、(4)外見が見苦しくないこと、などである。

[越野一二・市川紀充]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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