弥勒の世(読み)ミロクノヨ

デジタル大辞泉 「弥勒の世」の意味・読み・例文・類語

みろく‐の‐よ【×勒の世】

仏教で、弥勒菩薩がこの世にくだって衆生を救うとされる未来の世。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の弥勒の世の言及

【弥勒信仰】より

…この背景には,太平洋のかなたから〈弥勒の舟〉が鹿島地方に到来するという伝統的な信仰に支えられている。江戸時代の代表的な山岳信仰である富士講の教祖身禄(みろく)は,入定行者の系譜をひき,〈弥勒の世〉の現実化をめざしたもので,近代の大本教(おおもときよう)などの新宗教運動の嚆矢(こうし)となった。【宮田 登】
[中国]
 中国においても弥勒がこの世に下生することにより理想的政治が実現するという民衆の信仰は強く,この信仰を組織して弥勒の名の下に宗教反乱がくり返された。…

※「弥勒の世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android