張子の虎(読み)はりこのとら

精選版 日本国語大辞典 「張子の虎」の意味・読み・例文・類語

はりこ【張子】 の 虎(とら)

張子で虎の形を作って首が動くようにした玩具。転じて、首をふり動かす癖のある人や、外見は強そうだが実は弱いものをいう。張抜の虎。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一二(1762)梅二「仕立やは張子の虎のくせがあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「張子の虎」の意味・読み・例文・類語

はりこ‐の‐とら【張(り)子の虎】

虎の形をした首の動く張り子のおもちゃ。転じて、首を振る癖のある人、また、虚勢を張る人、見かけだおしの人などをあざけっていう語。
[類語]弱虫弱者敗者懦夫臆病臆病者意気地無し怖がり腰抜け内弁慶・苛められっ子・味噌っ滓泣き虫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の張子の虎の言及

【トラ(虎)】より

…食肉目ネコ科の中でライオンと並ぶ最大の猛獣(イラスト)。氷河時代にはユーラシア大陸のほぼ全域に分布したが,今日ではアジア特産で,アムール,ウスリー,中国東北部,朝鮮半島,中国南部,カスピ海南岸,東南アジア,インド,スマトラ,ジャワ,バリに分布する。
[形態]
 色や模様,体の大きさなど変異に富み,近年では8亜種に分けられることが多い。最大の亜種はシベリアトラ(チョウセントラ)P.t.altaicaで,体長2.8m,尾長95cmに達するものがあり,体重は雄で180~306kg,雌で100~167kgである。…

※「張子の虎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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