デジタル大辞泉
「張本」の意味・読み・例文・類語
ちょう‐ほん〔チヤウ‐〕【張本】
《古くは「ちょうぼん」》
1 事の起こり。原因。特に、悪事のもととなること。また、その人。張本人。
「弱い者いじめの―で」〈中勘助・銀の匙〉
2 あとでの出来事に備えて、前もって準備しておくこと。
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ちょう‐ほん チャウ‥【張本】
〘名〙 (古くは「ちょうぼん」)
※
史記抄(1477)三「以前に子出子生と書たは、後に逐出たほどに其ための張本なり」 〔春秋
左伝注‐隠公五年〕
② あとになって起こることに備えて、前もって準備しておくこと。あらかじめ後の素地を築いておくこと。
※本朝文粋(1060頃)一三・為仁康上人修五時講願文〈
大江匡衡〉「皆以
二今日之善根
一、将
レ為
二来世之張本
一」
③ 悪事のたくらみや
事件を起こすなどのもとになること。また、その人。
首謀。張本人。
※中右記‐天仁元年(1108)九月一九日「互召二下手人一可レ有二其誡一。又尋二張本輩一可レ被二追却一」
※天草本平家(1592)一「カイゾクノ chǒbon(チャウボン) サンジュウニンアマリ」 〔建炎以来朝野雑記甲集‐財賦・東南折帛銭〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「張本」の読み・字形・画数・意味
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