強らかす(読み)こわらかす

精選版 日本国語大辞典 「強らかす」の意味・読み・例文・類語

こわら‐か・すこはら‥【強かす】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「かす」は接尾語 )
  2. 物をかたくする。こわばらす。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「紗をあらう織てこわらかいて歩ば揺くやうにするぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)蒯伍江息第一五)
  3. 意見態度を硬化させる。物事をむずかしくする。
    1. [初出の実例]「かう云て云いはらたたせて、秦にそむかせて、こわらかさうとてぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
  4. 態度を荒々しくする。身構える。からだを四角ばらせる。
    1. [初出の実例]「思ひもよらぬ銭太が、大脇ざしこはらがし、問屋のあたまがちな手代つれて」(出典:浮世草子・傾城歌三味線(1732)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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