強制対流(読み)キョウセイタイリュウ

デジタル大辞泉 「強制対流」の意味・読み・例文・類語

きょうせい‐たいりゅう〔キヤウセイタイリウ〕【強制対流】

熱源ほかに、人為的、機械的な外部からのはたらきかけによって生じる対流。→自然対流

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「強制対流」の解説

強制対流

 自然対流に対していう.機械的な力によって強制的に引き起こされる流れ.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の強制対流の言及

【対流】より

…また,扇風機によって強制的に起こされた空気の流れは,人の体の周囲を流れるときに熱を奪い,運び去る。これらはいずれも対流の例であるが,前者のように,温度差に伴う密度差で生ずる浮力が原因となる場合を自然対流,あるいは自由対流,後者のように機械的仕事などによって強制的に起こされるものを強制対流,さらに両者の影響をともに受けるものを複合対流,あるいは共存対流と呼んで区別することもある。かつては,浮力による自然対流のみを指して対流と呼んだが,現在では強制対流をも含めて対流と総称する。…

【伝熱】より

…すなわち,対流は流体内部の熱伝導と流体に保有されるエンタルピーの流れによる巨視的移動が同時に生ずる現象である。対流のうち,流れが温度差に付随する密度差によって生ずる浮力に基づくものを自然対流,機械的仕事などによって強制的に起こされるものを強制対流,両者の影響をともに受けるものを複合対流と呼んで区別することもある。対流中の熱の移動,あるいは拡散にとくに注目するとき,これを対流伝熱と呼び,さらに固体壁面と流れの間の熱授受を指すとき,これを熱伝達という。…

※「強制対流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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