デジタル大辞泉
「強制疎開」の意味・読み・例文・類語
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きょうせい‐そかい キャウセイ‥【強制疎開】
〘名〙 空襲、火災などの被害を少なくするために、建造物や人などを
所有者や
本人の
意思とはかかわりなく、分散させること。
※
深夜の
酒宴(1947)〈
椎名麟三〉一「それが強制
疎開のときの取りこわし材なので何とも救いようがないのだ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
強制疎開
きょうせいそかい
第2次世界大戦末期,大都市の防衛強化のためにとられた一連の政策。都市の重要施設,幼児,老人,学童などが農村地方に強制的に疎開させられた。 1943年9月に官庁の地方疎開方針が出され,同 12月には都市疎開要綱が決定された。 44年1月 26日,内務省は,東京,名古屋の指定区域内の建築物に対して疎開命令を出し,3月には一般的建物,人員,施設の疎開が促進された。また6月には,大都市のすべての学童に対する強制疎開が実施された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報