強物・怖物(読み)こわもの

精選版 日本国語大辞典 「強物・怖物」の意味・読み・例文・類語

こわ‐もの こは‥【強物・怖物】

〘名〙
① 強いもの。したたかなもの。てごわいもの。また、恐ろしさを感じさせるもの。こちらをおびやかすもの。危険なもの。強敵
※蒙古襲来絵詞(1293頃)上「虚誕を申し上げば、勲功を捨てられて首を召さるべしと申す。『奇異のこはものな』と玉村におほせ候て」
② こわいこと。恐ろしさを感じること。びくびくもの。
※虎明本狂言・瓜盗人(室町末‐近世初)「今夜は何とやらんおそろしい心がいできた。たびかさなればかならずあらはるると申程にこは物では有が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android