強羅(読み)ごうら

改訂新版 世界大百科事典 「強羅」の意味・わかりやすい解説

強羅[温泉] (ごうら)

神奈川県南西部,足柄下郡箱根町にある温泉。1919年に箱根登山鉄道箱根湯本から強羅まで開通し,同社は別荘地としてこの地を開発し,大湧谷から湯を引いて温泉とした。21年には早雲山(1151m)へのケーブルカーが設けられ,以来箱根観光の中心として発展することになった。旧財閥の別荘を改造した旅館もある。泉質は弱食塩泉で,泉温は35~95℃。地名の強羅は粗大な火山礫(かざんれき)を呼ぶ〈ごうろ〉に由来するといわれ,もとは荒地であったことをしのばせる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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