衝角(読み)しょうかく(英語表記)ram

翻訳|ram

精選版 日本国語大辞典 「衝角」の意味・読み・例文・類語

しょう‐かく【衝角】

  1. 〘 名詞 〙 敵艦に衝突して艦側に穴をあけるため、艦首の喫水線下に設けた突出部。日本軍艦では明治末年に廃止された。〔現代語大辞典(1932)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「衝角」の意味・わかりやすい解説

衝角
しょうかく
ram

軍船武器一種城門などを突き破る木の棒を意味する言葉であるが,敵船を突き破って沈めるために,軍船の艦首の水線下につけたとがったもの。古代から中世まで,海上に用いられた軍船はガレー船であるが,それには船首の水線下に,堅木青銅で包んで衝角とし,敵船を突くものがあった。 19世紀以降の汽走艦の時代から 20世紀初頭の軍艦も艦首の水線下に衝角が設けられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android