影絵・陰絵(読み)かげえ

精選版 日本国語大辞典 「影絵・陰絵」の意味・読み・例文・類語

かげ‐え ‥ヱ【影絵・陰絵】

〘名〙
輪郭だけを描いた絵。
人物動物などの形を切り抜いた物の影、またはガラス板に描いた絵を、灯火によって障子、壁などに映して見せる遊びや芸。また、その絵。かげぼうし。
※談義本・根無草(1763‐69)後「地口・どぐゎんす・羅漢舞・蔭絵(カゲヱ)・声色・中返り」
※雁(1911‐13)〈森鴎外〉二一「母親の姿などが、〈略〉小さい頭の中に影絵(カゲヱ)のやうに浮かんで来るのである」
随筆・於路加於比(1859‐60頃)三「影絵 〈略〉指頭を伸屈め紙片些ばかり補などし、燈火の影を仮りて障子越に人物鳥獣の象を現し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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