彼子(読み)あのこ

精選版 日本国語大辞典 「彼子」の意味・読み・例文・類語

あの‐こ【彼子】

[1] 〘代名〙 対称
近世遊郭で、遊女が禿(かむろ)をさして呼ぶ語。
洒落本・客衆肝照子(1786)「コレサあの子や、あと尻におゐらんのかけすずりがあるから持て来や」
② 子供に呼びかける語。
黄表紙・敵討女鉢木(1777)「これさ、あの子(コ)くりばしの膳は禁物だぞ」
[2] 〘連語特定の子供や若い女性をさしていう。近年、若い男性をさしてもいうことがある。
※モダン用語辞典(1930)〈喜多壮一郎〉「あの子 〈略〉なんとはなしに親しみと可憐さとを持たせる女」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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