往じ(読み)いんじ

精選版 日本国語大辞典 「往じ」の意味・読み・例文・類語

いん‐じ【往じ】

[1] 〘連体〙 (動詞「いぬ(往)」の連用形に、過去助動詞「き」の連体形「し」が付いた「いにし」が変化したもの) さる。さんぬる。いにし。過ぎ去ったところの。時を表わす語を修飾する。
※兼良本方丈記(1212)「いんし安元三年四月廿八日かとよ」
[2] (転じて) 過ぎ去ってしまった時。また、その頃の事柄。過去。往時。むかし。
地蔵菩薩霊験記(16C後)一三「往(インジ)の友に、はしたなくゆきあへり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android