律令官僚制(読み)りつりょうかんりょうせい

世界大百科事典(旧版)内の律令官僚制の言及

【律令制】より

…さらにまた外位を与えられ,外考の職に任ぜられた地方豪族層と内位・内考の中央官人層との間にもさまざまな身分上の処遇差が存在したが(課役の免除等については外位も同じ),これは律令国家が天皇を中心とする畿内豪族層の全国支配の体制として歴史的に形成されてきた経緯によるものである。このように律令国家の支配身分を表示する位階の体系の中には複雑な階層差が内包されていたが,そのような枠組みを通じて,大和政権以来の中央有力豪族層は五位以上の上級官人を世襲的に再生産しうる貴族階級としての地位を維持しつづけたのであり,そこに位階制に基礎づけられた律令官僚制の本質が存在した。
[国家機構]
 天皇を中心とする支配階級は,きわめて整然とした体系制をもつ中央集権的な国家機構を通じて全国の土地・人民を支配した。…

※「律令官僚制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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