後奈良院御撰何曾(読み)ごならいんぎょせんなぞ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「後奈良院御撰何曾」の意味・わかりやすい解説

後奈良院御撰何曾
ごならいんぎょせんなぞ

室町時代の日本最初のなぞなぞ集。後奈良天皇編。1冊。永正 13 (1516) 年と巻末に記され,172題の謎を収める。「ろはにほへと」 (先折れかんな,岩なし) ,「嵐は山を去って軒のへんにあり」 (風車) ,「十里の道をけさ帰る」 (濁り酒) などのような文字遊戯や地口の類が多い。「母には二たびあひたれども父には一度もあはず」 (唇) は,当時の発音[ ΦaΦa ]あるいは[ Φawa ]を示す資料としてよく引用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android