徒し名(読み)アダシナ

デジタル大辞泉 「徒し名」の意味・読み・例文・類語

あだし‐な【徒し名】

浮き名。恋の評判
「世に広がりし―を」〈浄・今宮の心中

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「徒し名」の意味・読み・例文・類語

あだし‐な【他名・徒名】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 他名 ) 他の人の名まえ。
    1. [初出の実例]「産れん子は君に似て黒き瞳子をや持ちたらん。〈略〉産れたらん日には君が正しき心にて、よもあだし名をばなのらせ玉はじ」(出典:舞姫(1890)〈森鴎外〉)
  3. ( 徒名 ) 浮き名。浮気の評判。恋愛の評判。
    1. [初出の実例]「比丘尼ころひの後家の化名(アタシナ)春澄〉 みだ頼む捨文一つ相隣〈言水〉」(出典:俳諧・江戸十歌仙(1678)三)

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