御告文(読み)ゴコウモン

デジタル大辞泉 「御告文」の意味・読み・例文・類語

ご‐こうもん〔‐カウモン〕【御告文】

祭事で、天皇皇祖皇宗の霊に告げる文。ごこくぶん。おつげぶみ。

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精選版 日本国語大辞典 「御告文」の意味・読み・例文・類語

ご‐こうもん‥カウモン【御告文】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 ) 天皇が祭主となられて行なわれる祭事の御祭文。皇祖皇宗の神霊につげられる文。ごこくぶん。おつげぶみ。
    1. [初出の実例]「次に御拝礼御告文を奏す」(出典:皇室祭祀令(明治四一年)(1908)附式)

ご‐こくぶん【御告文】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こく」は「告」の慣用音 ) =ごこうもん(御告文)

おつげ‐ぶみ【御告文】

  1. 〘 名詞 〙 天皇が、皇祖皇宗の神霊に奏する文。ごこくぶん。

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世界大百科事典(旧版)内の御告文の言及

【祝詞】より

…祝詞の文体は,宣読者が諸人に対して宣り聞かせる〈宣る型〉と,神前に奏上する〈申す型〉とに大別され,その文章の内容をみると,起句,由縁,神徳,装飾,奉仕,献供,祈願,感謝,祝頌,結尾などの章句によって構成されている。また,宮中祭祀では,天皇が奏するものを〈御告文(おつげぶみ)〉,勅使(ちよくし)が奏するものを〈御祭文(ごさいもん)〉(もとは宣命(せんみよう)といった),神社祭式では,斎主(さいしゆ)が奏するものを祝詞,献幣使が奏するものを祭詞という。【沼部 春友】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」