御堀村(読み)みほりむら

日本歴史地名大系 「御堀村」の解説

御堀村
みほりむら

[現在地名]山口市大字大内御堀おおうちみほり宮島みやじま

山口盆地の東南に続く地で、東は長野ながの、南は矢田やた問田といだ、北は宮野みやの上宇野令かみうのりようなどの各村に接する。山口宰判所属。

御堀の地名は、文正二年(一四六七)二月の大内家奉行衆奉書(興隆寺文書)に「周防国吉敷郡御堀内七石五斗八升六合三勺地神田三段土貢除之三阿分坪付在別紙御代官職事」を興隆こうりゆう寺本堂造営料所として前年一二月に寄進したとみえるのが早い。地名の由来について「注進案」は「爰を御堀というは、今の乗福寺の奥に、もとの伽藍ありし地、いにしへ大内殿の御館なりし事氷上の旧記にも出て、東は氷上川南にめぐりて中川となり、西は鰐石川あり、中川の流れと会しておのづから城池をなしたれば、御館の外堀といふ事を御堀と名づけしにもあらんか、中川に瀕したる地に上堀下堀の名あり云々」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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