御寺村(読み)みてらむら

日本歴史地名大系 「御寺村」の解説

御寺村
みてらむら

[現在地名]瀬戸田町御寺

生口いくち島の南側中央部に位置し、北に山を負う。茗荷みようが村の西南で、東ははら(現因島市)、西南は宮原みやばら村、東南は海に臨み、伊予国岩城いわぎ(現愛媛県越智郡岩城村)に対峙する。海岸に面した地は、概して平坦である。「芸藩通志」に「広三十二町、袤三十七町」とあり、村名について「村内、光明寺に、皇女如念尼栖宿ありしより、御寺村といふ」と記す。村内には弥生期の七九谷しちくだに遺跡があり、石斧などが出土している。

元和五年(一六一九)の安芸国知行帳では、生口島二千四六六石余のうちに含まれる。寛文一〇年(一六七〇)当村沖に塩浜一軒が瀬戸田町清兵衛によって開発されている(宝永二年豊田郡生口島瀬戸田町塩浜年数「日本塩業大系」所収、明治九年「塩田堤防之儀ニ付伺書」瀬戸田町教育委員会蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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