御引(読み)おひき

精選版 日本国語大辞典 「御引」の意味・読み・例文・類語

お‐ひき【御引】

〘名〙 (「お」は接頭語。「ひき」は「ひきでもの(引出物)」の略) 御祝儀御進物。心づけ。
御伽草子・福富長者物語(室町末)「若き殿にて、かやうの事を興じ給ふとなれば、おひきもしたたかにや給はらんかしと」

お‐ひけ【御引】

〘名〙 (「お」は接頭語) 仕事などが終わりになることをいう丁寧語。終了。
滑稽本八笑人(1820‐49)四「まづおひけの相すむまでは、物しづかにこやつ取にがさぬやうに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android