御恪勤・御格勤(読み)ごかくご

精選版 日本国語大辞典 「御恪勤・御格勤」の意味・読み・例文・類語

ご‐かくご【御恪勤・御格勤】

〘名〙 (「ご」は接頭語) 古代後期、中世公武諸家に奉公し、扈従(こじゅう)雑役に当たった者。恪勤(格勤)はまじめに勤めることであり、その意から「さぶらい(侍)」をさし、公武の下級奉公人をいうようになった。恪勤の者。御末衆(おすえしゅう)
花営三代記‐応永三〇年(1423)八月三〇日「御方〈略〉禅能坊へ成。御供〈略〉御恪勤二人」
随筆貞丈雑記(1784頃)四「公方様御膳参らする時、御末より御恪勤(ごカクゴ)御膳を持参して御供衆に渡しける也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android