御救(読み)おすくい

精選版 日本国語大辞典 「御救」の意味・読み・例文・類語

お‐すくい‥すくひ【御救】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 「救うこと」をいう尊敬語。御救済。
    1. [初出の実例]「火事に逢候度々、幾度にても妻子共御救可下置候事」(出典徳川禁令考‐前集・第五・巻四八・享保八年(1723)正月)
  3. おすくいまい(御救米)」の略。
    1. [初出の実例]「御救渡り方一人前玄米一升、小麦五合、大麦二升、都て五日分」(出典:随筆・一話一言(1779‐1820頃)補遺)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の御救の言及

【七分積金】より

…この結果,七分積金を基礎とする江戸の都市改革は,都市下層社会に対する一個の〈社会政策〉を軸として展開することになった。 江戸町会所の第1の機能は,江戸町方全体の社倉=備荒貯穀として,飢饉や災害時における窮民への独自の〈御救(おすくい)〉を実施することにあった。向柳原をはじめ深川新大橋向や小菅などに60棟以上の籾蔵が建設されていき,文化・文政(1804‐30)期には13万~17万石,幕末には数十万石規模の籾が貯蔵されたのである。…

※「御救」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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