御旅古墳(読み)おたびこふん

日本歴史地名大系 「御旅古墳」の解説

御旅古墳
おたびこふん

[現在地名]阿山町馬場 小倉

河合かわい川西岸の標高約一六〇メートルの丘陵裾に築かれ、「伊賀の石舞台」の異名をもつ巨石墳。この辺りは阿山町でも古墳の多いところで、御旅古墳西の丘陵地にも前方後円墳一基を含む陽夫田宮山やぶたみややま古墳群がある。御旅古墳は径一八メートルほどの円墳と考えられ、両袖式の横穴式石室は南に開口する。石室は全長九・八メートルの長さをもち、玄室は長さ四・五メートル、幅二・五メートルで高さは二メートル以上もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android