御来迎(仏教)(読み)ごらいごう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「御来迎(仏教)」の意味・わかりやすい解説

御来迎(仏教)
ごらいごう

浄土に生まれ変わることを願う念仏行者などの臨終に際して、弥陀(みだ)三尊などの仏菩薩(ぼさつ)が迎えに現れることを敬っていう。「ごらいこう」ともいい、仏教美術の一様式としても重要な位置を占め、雲に乗った仏菩薩の背後には光背御光(ごこう))が描かれている。転じて、高山などで見られるある状況下の日の出や、それに伴う神秘的な景観を、御来迎、御来光、御光などとよんで、拝む習慣もある。

[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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