御湯殿の上(読み)オユドノノウエ

デジタル大辞泉 「御湯殿の上」の意味・読み・例文・類語

おゆどの‐の‐うえ〔‐うへ〕【御湯殿の上】

清涼殿西廂にしびさし北端にある、近侍女官詰め所西側御湯殿がある。
院・女院将軍などの殿舎の、御湯殿近くにある侍女の詰め所。

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精選版 日本国語大辞典 「御湯殿の上」の意味・読み・例文・類語

おゆどの【御湯殿】 の 上(うえ)

宮中の清涼殿の一間。近侍の女官の詰所で、近くに御湯殿がある。→御湯殿②。
康富記‐嘉吉三年(1443)九月二三日「今夜子剋内裏焼亡、〈于時皇居土御門殿也、〈略〉清涼殿在紫宸殿之乾、御黒戸常御所之北者、対屋也、御台所在艮方、御湯殿之釜殿在乾方、以常御所之乾方為御末、御末之南御湯殿之上歟〉」
② 転じて、宮中以外、院、女院、将軍などの殿舎の、御湯殿近くにある侍女の詰所。
たまきはる(1219)「中二日がほど、女院の御前は、御ゆとののうゑに、かりそめに、しつらひてぞ、物などは参らせし」

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