御破算(読み)ゴハサン

デジタル大辞泉 「御破算」の意味・読み・例文・類語

ご‐はさん【御破算】

そろばんで、珠を全部払って前にした計算をこわし、新しい計算のできる状態にすること。ごわさん。「ご破算で願いましては」
今までの行きがかりを一切捨てて、元の何もない状態に戻すこと。ごわさん。「約束ご破算にする」
[類語]相殺帳消し棒引き

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御破算」の意味・読み・例文・類語

ご‐はさん【御破算】

〘名〙 (「ご」は接頭語)
算盤(そろばん)で、次の計算に移るとき、先に置いた珠を全部払って、零の状態にすること。算盤を使うものに対して、数を読み上げるものが「御破算で願いましては」の形で用いる。
② (━する) 今までのことをすっかり破棄して、白紙の状態にもどすこと。
※不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉上「最早(もう)ちゃんと婚礼が済むで見れば、何も彼も御破算(ゴハサン)さ」

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