御製(読み)ギョセイ

デジタル大辞泉 「御製」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐せい【御製】

天皇の作る詩文和歌。古くは他の皇族作品をもいった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御製」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐せい【御製】

〘名〙
① 天皇や皇族が、文書や作品を書いたり、ことばを賜わったりすること。また、その文書。
正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳太上天皇、捨国家珍宝等、入東大寺願文。皇太后御製」 〔五代史記‐伶官伝〕
② とくに、天皇や皇族が詠(よ)んだ和歌や詩文をいう。現在では天皇の場合に限っていう。おおみうた。おんうた。ごせい。御製歌。
万葉(8C後)四・四八五・題詞「岡本天皇御製一首并短歌」 〔宋史‐神放伝〕

ご‐せい【御製】

〘名〙 皇族、特に天皇が詠んだ和歌や詩文をいう。おおみうた。ぎょせい。
※今鏡(1170)二「みかどの御歌とおぼえて、いとどおもしろくもきこえ侍ごせいなるべし」

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普及版 字通 「御製」の読み・字形・画数・意味

【御製】ぎよせい

天子の作。

字通「御」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の御製の言及

【天皇】より

… この神聖天皇像は,教育勅語と御真影を一体化した臣民教育により,日本人のなかに浸透していくこととなる。そして天皇の意思は,公的なものが勅語として,私的な心情が御製によって吐露された。天皇は,勅語と御製によって,国家の意思を代弁したのであった。…

※「御製」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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