御遊(読み)ギョユウ

デジタル大辞泉 「御遊」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐ゆう〔‐イウ〕【御遊】

宮中上皇御所などで催された管弦の催し。

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精選版 日本国語大辞典 「御遊」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐ゆう‥イウ【御遊】

  1. 〘 名詞 〙 宮中で天皇などが主催される遊び。天皇や宮廷の高級貴族によって奏せられる管弦と歌(催馬楽)や朗詠をさすことが多い。おんあそび。
    1. [初出の実例]「次申時許於弓場方御遊、楽人一両候、吹左右楽」(出典:殿暦‐康和二年(1100)正月一二日)

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世界大百科事典(旧版)内の御遊の言及

【管絃】より

…管絃はこの時期に生まれた国風化雅楽を代表する一ジャンルであり,唐楽(とうがく)という中国風のスタイルと楽器編成に基づいている。公家が合奏を楽しむための集いに御遊(ぎよゆう)があったが,管絃はこの御遊を中心に発達したものであり,したがって聴衆にきかせるというよりは,合奏に参加している者同士がお互いに楽しむことを目的としており,演奏のスタイルにもそれが反映している。 楽器編成は,管絃という名称どおり,管楽器と弦(絃)楽器が合奏の多数を占め,これに打楽器も加わる(イラスト)。…

※「御遊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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