御開(読み)おひらき

精選版 日本国語大辞典 「御開」の意味・読み・例文・類語

お‐ひらき【御開】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 開くことを丁寧にいう語。
※人情本・閑情末摘花(1839‐41)初「能(いい)粕庭羅(かすてら)をもらったから、お開きとしやうとかの折を明ける」
② 落ちのびること、また、逃げることの忌み詞。退却
太平記(14C後)一五「只先づ筑紫へ御開(ヒラ)き候へかし」
婚礼などの祝宴、また広く宴会などが終わること、会が終わって帰ることの忌み詞。閉会。しまい。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)一「知ったぶり下女おひらきをやたらいい」
遊郭で、会食を終わり、それぞれ敵娼(あいかた)寝室へ入ることをいう。
洒落本・廓宇久為寿(1818)前「『サアサアお暇が出たから御勝手次第』〈略〉『おひらきにしなせへ』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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