心の氷(読み)ココロノコオリ

デジタル大辞泉 「心の氷」の意味・読み・例文・類語

こころ‐の‐こおり〔‐こほり〕【心の氷】

不安や心配事などの解けがたい状態を氷にたとえていう語。心のしこり
「忠兵衛は世を忍ぶ―三百両」〈浄・冥途の飛脚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心の氷」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 の 氷(こおり)

① 心が憂いにとざされて解けないさまを氷にたとえていう。
浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)一「頼みをかけて頼もしく。心のこほり解けそめて谷の戸出る鶯の」
② 不安や恐れのために心が冷えわたるさまを氷にたとえていう。
※浄瑠璃・冥途飛脚(1711頃)中「忠兵衛は世を忍ぶ心のこほり三百両。身もふところも冷ゆる夜に」

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