心の秋(読み)ココロノアキ

デジタル大辞泉 「心の秋」の意味・読み・例文・類語

こころ‐の‐あき【心の秋】

心に飽きがくること、人に飽きられることの「飽き」を「秋」に掛けていう。
「しぐれつつもみづるよりも言の葉の―にあふぞわびしき」〈古今・恋五〉
寂しく哀れに感じること。
「いつまでのはかなき人の言の葉か―の風を待つらむ」〈後撰・恋五〉

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精選版 日本国語大辞典 「心の秋」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 の 秋(あき)

  1. ( 「秋」を「飽き」にかけていう ) 秋になると葉が変色するように、飽きて心変わりすること。
    1. [初出の実例]「しぐれつつもみづるよりもことの葉の心の秋にあふぞわびしき〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋五・八二〇)
  2. 心に寂しさを感じること。心の弱まり。
    1. [初出の実例]「いつまでのはかなき人の言の葉か心の秋の風を待つらん〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋五・八九七)

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