心も心ならず(読み)ココロモココロナラズ

デジタル大辞泉 「心も心ならず」の意味・読み・例文・類語

こころこころなら◦ず

心が落ち着かず、気が気でない。
「内の人々は、まして―◦ずあわたたしく」〈増鏡北野の雪〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心も心ならず」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 も 心(こころ)ならず

  1. 落ち着きを失って、そわそわするさま。気が気でない。
    1. [初出の実例]「絶えて久しく成りたる人、俄かに音信れたるに、心も心ならずあわててかきて、名をりたるとぞ云ける」(出典:十訓抄(1252)七)
  2. 上気してわれを忘れる。うっとりする。
    1. [初出の実例]「容顔美麗にして、心もこころならず、いつくしき女房の参り給ひて」(出典:御伽草子・小敦盛(室町末))

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