心を延ぶ(読み)こころをのぶ

精選版 日本国語大辞典 「心を延ぶ」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 を 延(の)

① 心をのびのびとさせる。気持をやわらげる。心を慰める。安堵(あんど)する。
万葉(8C後)一〇・一八八二「春の野に意将述(こころのべむ)と思ふどち来しけふの日は暮れずもあらぬか」
曾我物語(南北朝頃)一「所願成就してげりと、御心のべ給ふ所に」
② 気持を整える。気を取り直す。
源氏(1001‐14頃)若菜上「御返りはいかがなど、聞えにくくおぼしたれど、事々しくおもしろかるべき折の事ならねば、ただこころをのべて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android