心を留める(読み)ココロヲトメル

デジタル大辞泉 「心を留める」の意味・読み・例文・類語

こころ・める

気をつける。注意する。「道端の花にふと―・める」
愛着をもつ。気に入る。
「松はゆたかに竹すなほなるやうにと―・め、手をしめて教ゆるは恋の手習ひ」〈浮・御前義経記・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心を留める」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 を 留(とど・と)める

① 気をつける。注意する。
伊勢物語(10C前)四四「この歌はあるが中におもしろければ心とどめてよまず、腹(はら)にあぢはひて」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)仏五左衛門「かかる桑門の乞食巡礼ごときの人をたすけ給ふにやと、あるじのなす事に心をとどめてみるに」
② 心を寄せる。愛着を感じる。気に入る。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「少しなさけあらん女の、心とどめてかの親王の言ひたはぶれんには、いかがはいとまめにしもあらん」

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