心強し(読み)ココロゴワシ

デジタル大辞泉 「心強し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐ごわ・し〔‐ごはし〕【心強し】

[形ク]強情である。気が強い。
「かたじけなき御志を、みずしらず―・きさまにもてなすべき」〈和泉式部日記

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精選版 日本国語大辞典 「心強し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐ごわ・し‥ごはし【心強・心剛】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 強情である。気が強い。つれない。
    1. [初出の実例]「紫に咲けども何か菊の花心こはくは折らむとぞ思ふ」(出典:清慎公集(970頃))
    2. 「故宮にも、しか心こはきものに思はれ奉りて過ぎ侍りにしを、今更に又世に靡き侍らんも、いとつきなき事になむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)

心強しの派生語

こころごわ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

心強しの派生語

こころごわ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

こころ【心】 強(こわ)

  1. こころごわし(心強)

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