心清水八幡神社(読み)こころしみずはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「心清水八幡神社」の解説

心清水八幡神社
こころしみずはちまんじんじや

[現在地名]会津坂下町塔寺 松原

越後街道沿いにあり、塔寺とうでらの八幡様ともよばれる。会津五大社の一つで旧県社。祭神は応神天皇・仲哀天皇仁徳天皇・神功皇后。天喜三年(一〇五五)源頼義が山城石清水いわしみず八幡宮を勧請して、戦勝を祈願したという。同五年源頼義は社殿を造営したと伝え、同年六月三日の八幡宮神役目録がある(会津旧事雑考)。この目録には近在の約四八の村名がみえ、矢鏑流馬・相撲供物分担などが記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の心清水八幡神社の言及

【塔寺】より

…福島県河沼郡会津坂下(あいづばんげ)町の大字。立木観音(千手観音,重要文化財)を本尊とし建久年間(1190‐99)創建と伝える立木観音堂(恵隆寺(えりゆうじ)観音堂,重要文化財)と,塔寺八幡宮長帳(重要文化財)を蔵する塔寺八幡宮(心清水(こころしみず)八幡神社)がある。八幡宮長帳に門前における参詣人殺害事件の記事があり,また〈塔寺町〉〈町寺中〉とみえ,さらに1590年(天正18)伊達政宗が塔寺の神人(じにん)を従来どおり26人と定めているのによれば,八幡宮,観音堂門前の繁盛がうかがわれる。…

【塔寺八幡宮長帳】より

…8巻。福島県会津坂下町心清水(こころしみず)八幡神社蔵。重要文化財。…

※「心清水八幡神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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