心無し(読み)ウラナシ

デジタル大辞泉 「心無し」の意味・読み・例文・類語

うら‐な・し【心無し/裏無し】

[形ク]
心の内を包み隠さない。隔て心がない。
「世のはかなき事も、―・く言ひ慰まむこそうれしかるべきに」〈徒然・一二〉
物事を深く考えない。うっかり安心している。
「かかりけることもありける世を、―・くて過ぐしけるよ」〈朝顔

こころ‐なし【心無し】

思慮分別のないこと。思いやりのないこと。また、その人。
「例の―の、かかるわざをして」〈若紫

しん‐なし【心無し/芯無し】

中に芯を入れてないもの。内部がからになっているもの。「―の帯」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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