心確・心慥(読み)こころたしか

精選版 日本国語大辞典 「心確・心慥」の意味・読み・例文・類語

こころ‐たしか【心確・心慥】

〘形動〙
① 考えが堅実であるさま。思慮分別に富んでいるさま。判断力にすぐれているさま。
※竹取(9C末‐10C初)「仕うまつる人の中に、心たしかなるをえらびて」
詩歌文章などの内容をしっかりとつかんでいるさま。表現したいものを確実に認識しているさま。
筑波問答(1357‐72頃)「詩歌の道はただ、心たしかにて言葉の花を咲かせ、玉の中に玉をみがくべき物なり」
③ 心丈夫であるさま。心強いさま。
浄瑠璃曾根崎心中(1703)「去ながら心慥に思召せ、大坂をせかれさんしてもぬすみかやきの身ではなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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